法人成りのメリットとデメリット
法人成りとは、今まで個人事業主として事業を営んでいた者が、株式会社や合同会社等を設立して、法人となって事業を行うことです。
法人成りには以下のようなメリットがあります。
■無限責任から有限責任になる
個人事業主は無限責任を負いますが、法人成りすることで出資した範囲のみで責任を負うことになります。
■個人資産と事業資産との区別ができる
個人事業主は、個人資産と事業によって得た利益との区別があいまいですが、法人となることで、会社の資産が明確に区別されます。
■事業の幅が広がる
法人となることで初めて営むことができる事業があるため、事業の幅が広がります(金融業、介護事業など)。
■資金調達が容易になる
特に株式会社を設立する場合については、返済義務のない資金を集めることができます。
■対外的信用の確保
法人でないと取引してくれないような会社と取引することができるようになったり、人材の確保が容易になったりします。
■節税面でのメリット
所得の分散や、所得税と法人是の税率の差を利用した節税等が考えられます。
■福利厚生
法人を対象とした福利厚生のサービスを利用することができます。
もっとも、以下のようなデメリットもあります。
■法人の方が法的な規制が多い
例えば、株式会社においては「株主総会」を行いますが、株主総会の実施に関しても法的な規制が存在します。
■会社設立を適法に行うための人員の確保が必要
会社法における会社設立の要件を満たすためには、設立時役員を選任する必要があります。
■意思決定にかかる時間の増加
会社での意思決定の方が、個人事業主として意思決定するよりも時間がかかると言われています。
■廃業するのにコストがかかる
事業開始の初期段階は個人事業主として事業を営んでいたとしても、事業拡大とともに個人で責任を負うのが難しくなってしまうこともあります。
そうなる前に、司法書士等の専門家に相談し法人成りを検討するのがおすすめです。
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